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ヒューマン×ネクロロジー

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女にロックは無理だと仰る※とは

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女にロックは無理だと仰る※とは

『ヴィジュアル系の時代』を読む。
小泉恭子さんの論文が非常に新鮮かつ斬新だった。

<ヴィジュアル・ロックバンド>の服装を真似る少女達を、フィールドワークを試み分析したものなのだが、話は巧みに潜行し、<ロック>という社会通念が皮肉にも持ってしまった、<ロック>に対するジェンダー差の限界を浮上させる。

著者の言うところの、「好きなロックバンドの服装を真似る(ヴィジュアルメイクやゴシックファッション)という行為は、ロックが<男文化>であるとした中での、”音楽以外の形で”女性が主体になる為のアプローチなのではなかろうか」という件は、それなりに説得力があった。

確かに、女性がメンバーを集めて女性だけのロックバンドをやるというのは難しい事であり、ことヴィジュアル系は(”男が化粧する”という定義がそれだとするなら)定義上不可能だと思われる。

だれも、プリンセスプリンセスをヴィジュアル系と呼ばないように、また逆に、土屋アンナがヴィジュアル系であるかのように言われたりするように、理論と通念が、観念的にふわふわと遊覧飛行しているのが、日本に於いての<ロック>なのだと僕は思った。

例えばニーチェはこう云っている。

「真理程 女にとって疎遠で厭わしく憎らしいものは何も無い。
 女の最大の技巧は虚言であり、女の最高の関心事は外見と美しさである。」

残念ながら、この言葉を発したのは当時フェミニズムすら無い社会。
<男が創る社会>の中での、<男の発言>だった事も、合わせて覚えておくべきだろう。

フッサールの志向性から引く、「決して誤りえない真理を手に入れることは出来ない。何かを主張するには、主張する理由を説明できれば十分である。(哲学/貫成人)」

つまりはそういうことなのでしょうか、松本秀人さん。

目を開いて、何も見るな。
ネバーマイマインドフレンズ。
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