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ヒューマン×ネクロロジー

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蛇にピアス

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蛇にピアス

感想を個人的に

基本この作品は意味がわからなくてオッケー
正しくは、疑問を持ったシーンシーンに自分なりの共感できない点があったとしてそれに理屈をつけなくてオッケー

ただ自分なりの解釈をかいておく


これは中二病ならぬハタチ前後病の話

義務教育が終わると、
一般的には、アルバイトなどで、
金を自分で稼げるようになる

すなわち、自分の好きなモノを持てるようになる
すると、 自分のあるべき姿を、
自分で《造形》出来るようになる

容姿、趣味、異性、将来への投資なんでも良いが
つまり金を稼げるようになることで
《自分の人生》の所有者に、実施はこの段階でなる
しかし、未成年なので、法律やその他社会通俗から、責任の面では、多目にみられる

若者とか、ガキとか、呼ばれる

自分で稼いで社会に消費し、
または自分に投資しているが

この《多目》にみられることで
この時期の彼らは、まだ、自分が自分の経営者であることを精確に認識できない

認識できない故に、実感のあるハタチ後のビジョンが描けない

描けないから、モノやコトに優先順位をつけられない

したがって、感覚や出来事は個人の《思うまま》ごく並列に扱われる

つまり、大人たちーー社会に揉まれ、《彼らの時期》を過去自分も通った《時代》として《区別》できた人達ーーからすれば、

ブレている
モノやコトの選択が

しかし彼らは、ブレているとは思わない
むしろひたむきに、自分はこうありたいというカタチがおもむくままに
モノを消費し、コトを受け入れる

ただ、やはりブレているから、
その行為には全体像を見越した、
優先順位が無く、累積の効果も得られない

漠然とした将来像と、
間近の刺激への反応と予防に追われ、

当人は懸命だが、
いまひとつ、手応えがない、
いまひとつ、実感がない、

だが、けしてうまくいっていないわけじゃない

何かしっくりこないのだ

これで良いのか? とふと不安になるが
その判断を《どのようにつければよいのか》がわからない

原因を自分の中に探しきって
なにも出ない、判断つかないから出せない
すると原因は外にあると考える

しかし経済的に外(環境)を変えることは出来ないので、現在の経済状況(=自分のスペック)で妥協した居心地の良いいき場を探す

しかし、まだしっくりこない

当然だ、ブレているのだから
そのブレの理由を教わってないのだから


このもどかしい感じ、閉塞感

義務教育のあと、
自分で変わるきっかけを得た代償として
変われなかったときの責務を、
自分自身が《認識しないままに、感覚として感じて》いた時期
これが、ハタチ前後にあったひとは多いのではなかろうか

この映画はそんなハタチ前後病の人間たちをただただ俯瞰して綴った叙事だと思う

義務教育の終わりとともに、
金を稼げるようになり、

自分のあるべき姿を、
自分の見られて欲しい姿と感じ方を、

何に何を感じ、
何は不要で何が欲しいと思う物差しを、

社会の中、
自分で《改造》できるようになったけれど


ひずみとして開く穴や傷の癒しかたが
自分ではわからなくて
まわりもわからなかった
だから閉塞感に押し潰されていた

あなたにもそんな時代があったよね?
だから早く世間に揉まれた方が得よ
モラトリアム長くたって苦労するだけだからさー
それがこの映画のメッセージだと思った
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