先日読んだ「黒魔術白魔術」に、「呪われた品」の項が載っていたので紹介する。
「黒魔術白魔術」には、「呪い」にまつわるハナシが 「呪われた品」の他にも
ざ く ざ く 載っているので、興味のある方はご覧いただきたい。
さて、モノには人間の念が宿るという。
これは日本人ならよく解る観念だろう。
変化道具、九十九(ツクモ)ガミ。心を持ったロボット、鉄腕アトム。
宗教でも、神道において台所にも便所にも”神様”がいるという概念がある。
しかし、挙書では彼らのような、神秘的な”念具”としての紹介はなされない。
ひたすらに 人血を吸う”念具”たち その禍々しさが紡がれるのである。
本来であればこの「呪われた品」の項を本日御紹介しようと思ったのだが、
品に関わる者たちがあまりにも不自然な怪死をしている為、ちょっとコワクなって中止した。
「呪われた品」による”死のおてだま現象”を検証すると、その原因はおそらく4通りだろう。
1.”いわくつきの品”という概念により起こる所持者への暗示、自己暗示。
2.本来接点の無い死に、因果律を持ち出した こじつけ としての呪い。
3.品が含有した化学物質、ウイルス等による物理的な攻撃による死。
4.”呪い”になぞらえての、人為的な殺人。(偶然死に、殺人を紛れ込ませることで、犯罪を隠蔽する意図等)
しかし、このような原因で(原因というには貧弱すぎるが)解明できないような「呪い」も存在するようだ。
だから、書くのを中断したのだし。
これから暑くなる季節、怪談の代わりに「呪い談義」もよいのではないでしょうか。