ちくしょお。
もう、少し面倒になったので本来書こうと思っていた「最近読んだ本」だけざらりと列挙して終わりにする。
『オバケヤシキ/井上雅彦・監修』
『夢魔/井上雅彦・監修』
『心霊理論/井上雅彦・監修』
『未来妖怪/井上雅彦・監修』
『塔の物語/井上雅彦・監修』
『女奴隷は夢を見ない/大石圭』
『人を殺すという仕事/大石圭』
『病の世紀/牧野修』
『復活の日/小松左京』
いろいろ語りたかったんだけど、また消えるといやなのでざらりと。
詳しくは気が向いたらあらためてまとめようと思う。
『オバケヤシキ/井上雅彦・監修』
大槻ケンジと桜庭さんと、巻頭と巻末が面白かった。
というか全体的に良いアンソロジー。
『夢魔/井上雅彦・監修』
SF的な話が薄いので個人的には少し。
『心霊理論/井上雅彦・監修』
平谷美樹さんが良い。良すぎる。トポロジックフラクタル構造と、ミエリンなんたらにおける生物科学的な幽霊の考察。あと、神の左手を書いた人のと、クオリアの話が好き。これも全体的に良いーアンソロ。
『未来妖怪/井上雅彦・監修』
小林さんはもはや贔屓してしまうのだけれど、やはり良い。終わり方が美しい。「試作品3号だ」とかいって、むしろちょっと笑える。あと、朱色の街とナノマシン兵器の話と着想が好き。(しかし、小松左京賞の受賞者はすげぇなぁ。どれもだれも面白く感じる)
『塔の物語/井上雅彦・監修』
ゲーテの詩が良い。小松さんがちょっとイマイチ。全体的に外国人の名前が多いので、僕にはちょっと読みずらい。そんで、マッケイーンときたらマックとか頭の中で略称に置き換えながら読むと若干読みやすくなることを発見した。
『女奴隷は夢を見ない/大石圭』
『人を殺すという仕事/大石圭』
共通してるのは推薦してくれた人間いわくの「大石さんは怖いものを怖くなく描く作家」という点。僕は『湘南人肉医』以来彼を読むのはこれで三作。そんで、共通してるのは「登場人物はことごとく狂気をもったやつなのに、自分はまともだと思っている」点。どうもあとがきや解説をみると作者が意図してやってるらしい。「きれいごとをぬかすな、あんたらみんなきたねぇんだよ」という作者の抜き身感。非常に、ベネ(良し)。
のどもと過ぎて、恐怖を感じる作家。幽霊みに廃墟にいって出会えず、しかし、思い返すと「ひょっとして…」というあの背筋が寒くなる感じをかける貴重な作家だと。
『病の世紀/牧野修』
牧野さんの作品は「かまいたちの夜2」や「異形シリーズ」で何作か読んだことがあり、かつ好きなんだけど、長編で読むのは初めて。彼の作品で共通いてるのは”イイヤツ”がひどい目にあって”ヤナヤツ”が”生きる”という形だとおもうんだけどどうか。
『復活の日/小松左京』
最高。と思ったら、発行が昭和39年。オレ生まれてねーし!!とかおもって驚愕。
それ含めてとにかくベネ。