S F や ホ ラ ー が す き
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ショッキングな内容が『美味しんぼ』に載っていたので記録しておく。
事は第101巻『食の安全』、『安部司・著/食品の裏側』を引用した「食品添加物」の話中においてである。
食品添加物によって加工された流通食品の製造法・危険性を取り上げた内容なのであるが、3年程前、某ハンバーガーチェーン店を週7回平均食事としていた自分にとって、非常に恐ろしい事が記されていた。その内のいくつかを紹介しよう。
まず、「無果汁・果汁20パーセントのジュース」についての話題があるのだが、その作り方はこうだ。
水に対して1割の「ブドウ糖果糖液糖」を入れる。この「ブドウ糖果糖液糖」の原料はアメリカ産のトウモロコシ。そのでんぷんを酵素にまで分解すると、「ブドウ糖」と「果糖」となる。
「ブドウ糖果糖液糖」は、大抵の無果汁ジュースにその成分表示として姿を見かけるが、そのような需要をまかなう為に、原料であるトウモロコシは遺伝子組み換えの上に、飛行機による農薬散布によって生産がなされるそうだ。つまり、我々にとって実になじみのある「ブドウ糖果糖液糖」は、「遺伝子組み換えの農薬三昧の農作物から成る“不自然な”糖液」なのである。まず、ここで一衝撃。
続いて、その水と「ブドウ糖果糖液糖」の割り液を作中のキャラクターが試飲するのだが、感想は「甘すぎて、とても飲めたもんじゃない!」らしい。しかし、ここに「食品添加物」が加わると、「飲める。しかも、旨く」なるのだという。
このような「食品添加物」によって「旨く」なった「甘すぎるはずの飲み物」は、一体どのような実害があるのか?
作中で(おそらく実名で)登場している安部司さんは次のように語る。
〈「こうすると子供は軽く一瓶のジュースを飲みます。その結果、計量カップに半分程度の砂糖と同じ量の糖分を取ることになるんです。」〉
つまり、「完全な、糖分過剰摂取」(主人公談)となるのだそうだ。
最近ビールからチューハイ(ジュースで割る)に移行している僕にとって、この事態で、二衝撃目だ。
さらに、「食品添加物」の材料を見ていこう。「香料」、「クエン酸・アスコルビン酸などの合成ビタミンC」などを投入するのだが、おぞましいのが「黄色4号」などの「着色料」の原料である。知っている人もいるかもしれないが、順に紹介しよう。
まず、レモン飲料などの色に使われる「黄色4号」であるが、原料は「石油」である。次に、オレンジ飲料に使われる「コチニール色素」は「カイガラムシ」が原料。こいつは150年経っても色あせない色素だそうだ。そう聞くとメッチャ体に悪そうに感じるのは多分僕だけではないだろう。
極めつけはガムなどをも緑にする際に使われる「銅クロロフィル」、これはなんと蚕の糞が原料だそうだ。
ムシはともかく、石油や糞は食いたくないぞオレは。コイツが三衝撃目であった。
さて、ジュースの件はここまでにして、最も衝撃的だった内容を最後にご紹介しよう。
「添加物をたくさん食べている子供はキレやすい」というものである。
作中から引用しよう。
〈―2007年9月6日の時事通信によれば…。イギリスのサザンプトン大学で行われた実験の報告がある。添加物を与えるグループと与えないグループに子供達を分けて、6週間実験したところ、添加物を与えた子供達は切れて乱暴な行動をする率が約10パーセント多く、合成着色量や保存料が子供の健康に悪い影響を与えることが明確に証明された―(中略)―切れる原因は他にもあるが、少なくとも添加物はひとつの原因になっている―〉
つまり、ジャンクフードばっかり食ってると凶暴になるというB級映画のようなネタが、科学的な証例となったのである。
食品添加物は、それを食品に添加する前に、動物実験が行われるが、当然長期的な期間の実験ではない。つまり、“摂取し続けたケースでの結果は誰にも分からない”ということだ。
添加物まみれの食材は、スナック、ハンバーガーなどのジャンクフードが主だが、その中で盲点ともいえるのが「お弁当屋さんの弁当」である。
うちの職場に、僕が今まで出合った人間の中で最も度量のせせこまく小さい人間がいるのだが、その人は約7年、某お弁当屋さんの弁当で昼食を済ませている。
添加物との因果関係を疑わずにはおられない。そんなショッキングな発見であった。