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ヒューマン×ネクロロジー

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二律背反

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二律背反

1999年8月7日。富士急ハイランド・コニファーフォレスト。
アメリカのロックバンド『マリリン・マンソン』氏プロデュースによる音楽イベント、『BEAUTIFUL MONSTERS TOUR』においての出来事。
音楽評論家・市川哲史氏によると、その会場は「自国(日本)の音楽に差別的な」洋楽ファンで埋め尽くされていたらしい。
そんな中、ある一組の<日本人のV系バンド>が大物外国人アーティストに混じって参加していた。
バンド名を『PIERROT』といった。

PIERROTのボーカル・キリト氏は、アンチ日本音楽の洋楽ファンで埋め尽くされた会場で、<先制攻撃としてのMC>を、以下のように放った。参考文献『私が「ヴィジュアル系」だった頃。/著・市川哲史』から引用しよう。

《洋楽ファンの皆さん、初めまして。僕等があなたたちの大嫌いな、日本のV系バンドです。今日はそれを承知でやってきました。洋楽ファンの方たちにとってはこの時間がトイレタイムということで――皆さん相変わらず外人相手にヘラヘラやってますか? 日本人が憎くてしょうがないですか? あなたたちの国籍は一体、どこなんでしょう。そしてこの中でどれだけの方が、外人とセックスするためにスタッフからバックステージ・パスを貰っているのでしょう。きっと今、僕は目茶目茶憎まれてるんでしょうね》

これを受けての市川哲史氏のコメントがまた面白い。
《おもいきり喧嘩を売ってるぞ、この確信犯は》。だって。

素晴らしいバンドである。
一曲も聴いたことはないのだけれど、音楽というのが<作品性>では無く<精神性>まで問われるものだとするのなら、この一件でのPIERROTさんはメチャメチャカッコイイバンドだ、と僕は思う。

実は今日、菅野よう子さんのCDを推薦で聴いたのだが、聴き終わったときに、このPIERROTさんの一件を思い出した。
アニソンだとかヴィジュアル系だとか、<あなた>たちがつぶし、時にふたをとじてきた音楽は、ロッキンオンなどで、<精神性>が語られなくとも、時に、メチャクチャカッコイイ。

おんなじ話をしておんなじ趣味をもって、おんなじものを有難がり、おんなじものを批判して、何も考えず洞察もせず、疑いもせず、迎合してすりへっていく人生それで満足なのか、<あなた>たちは。

僕は嫌だけどなぁ…。そんなことを思った一日でした。

(ああッ、なんか変な日記になってしまった。;)

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