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宇宙論

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宇宙論

【図解雑学シリーズ】は見掛けるとつい衝動買いしてしまう。
中身はおろかタイトルすら、ろくに確認せず買ってしまう為、僕の本棚には一度も読んでいない【図解雑学シリーズ】がずらり。
背は、白と暖色系の地に黒字のゴシック文字で【図解雑学】とドーン。ううむ、目立つ(客人に見つかるとちょっと恥ずかしい位に。汗)

冠題が【図解】で【雑学】というと、内容に浅い印象を受けるが、各分野の大まかな体系の把握や知識の整理などにもってこいのような気がする。
章ごとに整理された本文と、各セルを600字前後で紹介する形態もありがたい。

そんな【図解雑学シリーズ】の中で「コレは良い!!」と思った本があるので記録しておく。
二間瀬敏史さんの『宇宙論』である。

僕個人としては「宇宙」にさほどの興味は無かった。何故かと言えば「宇宙」は、スケールが大きすぎて、身近な対象とは捉え難く、ピンと来なかったからだ。
失礼な話だが、本書の購入動機も冒頭で述べた通り、「【図解雑学シリーズ】だから。」との衝動買いである。本書も、長らく本棚に未読のまま鎮座させられていた。

しかしいざ読んでみると、まず”始書き”からして惹きつけられる。

《この本は、現代の宇宙論に対する科学的な挑戦と、その結果分かったことを、どんな人にもわかるように、詳しく丁寧に書いた本です。
「どんな人にもわかりやすく」したといっても、現在明らかになっている最先端の宇宙論の現状もわかるようになってます。》

随分と都合のいい話で、「ほんまかぁ~?」と疑って読み始めたのだが、成程、とっても”理解し(わかり)”やすかった。
特に感服したのが、章の順序である。

各章はそれぞれ「宇宙」についての、<概要><学説><歴史>に便宜上区分されているのだが、<歴史>の章が最後に来ていることで、一連として知識の定着作業がスムーズに行われる。

<概要>章で、「宇宙とは何か?」の定義と全体像と視覚的イメージを。
<学説>章で、「ビックバン理論」「特異点」等の解説を。
それから<歴史>章である「宇宙の始めと未来」の講義にいたる訳だが、「歴史」は(当然)前2つの章で語られた”材料”を元に説明される為、結果として<概要>と<学説>の”おさらい”ともなるのである。

本を何度も読み返したり、自身で”まとめ”する作業が面倒だという方には、実にうってつけ。
理系出身の著者にありがちな、「説明が、凡人にとって、わかりにくくなってしまう」という分科本ゆえの特有さも、文系出身の編集者との共同作業によって、驚愕なまでにわかりやすく払拭されていると思う。

筆者によると「宇宙論」とは、
《(中略)――宇宙はどんな構造になっているのでしょうか。そしてその構造はいつどのようにでき、さらに宇宙そのものはいつどのようにでき、未来はどうなるのでしょうか。これを研究する学問が「宇宙論」なのです》
とのこと。

「宇宙論」には多くの学説や、見解があるのだと思われるが、筆者が「宇宙論」として述べるところの「宇宙」の<構造><歴史>については、「宇宙とはなんぞや?」と問われたときに、これこれこうですと、おおまかに把握した上での返答を一読で、できるようになるかと思う。
勿論、深く読み込むことで知識はより詳しく確かにもなることだろう。

僕は「宇宙」にさほどの興味はなかったが、この本のお陰で一変した。
講義によって、宇宙の構造をかいま見るにつれ、実に”身近なもの”として捉えることが出来たからだ。

「宇宙はスケールがデカすぎてピンとこねぇ~」と思っている方に是非オススメしたい一冊。
 
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