小林泰三さんの「酔歩する男」を久々(1-2年ぶりくらい)に読み返す。
テコナの役割が(以前読んだときと)違っていた。
以前は、テコナが”あの行動”によって
世界のヒロインになる ような話だと思っていたのだが、
今回読み返してみると、そのようなシーンは
どこにも見当たらなかった。
確か、「私は誰からも愛される存在になるの」とか「時代を超えたヒロインになる」とかそういうせりふが出てきた気がするのだが・・・。
以前に収束した”テコナ像”は、いつのまにか 物忘れと勘違い によって再び 拡散したようだ。
そのことがちょっと怖かった。(解説の井上雅彦氏が<本>を持ち出してくるから尚更。汗)